知らない世界
第22章 解放
「潤を解放しやがれ」
「解放しろってことは、いい返事を持ってきたって事か?
こいつを解放するかどうかは返事次第だ」
「翔さん駄目だよ。こいつらの言う事聞いたら。
俺のせいで・・・俺の事なんか放っといてくれ」
言った瞬間、誰かに後ろから押されたように体が前に出た。
「まてコノヤロ!」
「潤!」
連れ戻されるより、翔さんに引き寄せられるほうが早かった。
そして俺達の前に大野さんが立ちはだかった。
「もしかして・・・」
立ちはだかる大野さん越しに、昨日の男の姿が見えた。
押されたようにではなく、俺を助けるために後ろから押したんだ。
「大丈夫か、潤」
「ありがとう、大丈夫。
翔さん、翔さんところに来てた女、本当はこいつの女なんだぜ」
「へぇ、あいつあんたの女だったんだ。
知らなかったよ」
「テメェ、人の女に手を出すなんて、いい度胸してるな」
「それを言うならあんたの女だよ。
俺はただのホステスと思って呼び出してたけど、あの女は俺が二宮組の者だとわかってたぜ。
お前と言う野郎がいながら俺に言い寄って来るなんて、あんたあの女を満足させてないんじゃねぇ?」
「何だと!」
「昨日も俺のところに来て、イカせて欲しいって迫って来やがったけど、今の俺には大切なヤツがいるからって追い返してやったよ」
大切なヤツって・・・
「解放しろってことは、いい返事を持ってきたって事か?
こいつを解放するかどうかは返事次第だ」
「翔さん駄目だよ。こいつらの言う事聞いたら。
俺のせいで・・・俺の事なんか放っといてくれ」
言った瞬間、誰かに後ろから押されたように体が前に出た。
「まてコノヤロ!」
「潤!」
連れ戻されるより、翔さんに引き寄せられるほうが早かった。
そして俺達の前に大野さんが立ちはだかった。
「もしかして・・・」
立ちはだかる大野さん越しに、昨日の男の姿が見えた。
押されたようにではなく、俺を助けるために後ろから押したんだ。
「大丈夫か、潤」
「ありがとう、大丈夫。
翔さん、翔さんところに来てた女、本当はこいつの女なんだぜ」
「へぇ、あいつあんたの女だったんだ。
知らなかったよ」
「テメェ、人の女に手を出すなんて、いい度胸してるな」
「それを言うならあんたの女だよ。
俺はただのホステスと思って呼び出してたけど、あの女は俺が二宮組の者だとわかってたぜ。
お前と言う野郎がいながら俺に言い寄って来るなんて、あんたあの女を満足させてないんじゃねぇ?」
「何だと!」
「昨日も俺のところに来て、イカせて欲しいって迫って来やがったけど、今の俺には大切なヤツがいるからって追い返してやったよ」
大切なヤツって・・・