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知らない世界

第23章 解けた誤解

「翔さん・・・」

「潤・・・んっ、何だ?」

「翔さんこそ何?」

「お前から言えよ。
お前に聞きたいこと、たくさんあるから」


たくさんあるって何だよ。超こえーよ。


「その・・・いろいろごめんなさい。
組の人達みんなに迷惑かけちゃって。
本当にごめんなさい」

「そうだな、喧嘩が強くて怖いもの知らずもいいけど、相手はヤ○ザ。ケガですんでよかったよ。
どこかの山にでも今頃埋められてたかもしれないぜ」

「脅かすなよ」

「まぁ今回のことで、親父さんを襲ったやつが誰だかわかったから、それで帳消しだ。
これからは気を付けろよ。俺も生きた心地がしなかったよ」

「俺のこと、本当に心配した?」

「言っただろ、心配で生きた心地がしなかったって。
潤、お前何が言いたいんだ?」

「かずの、若の友達だから、それだけで助けにきたんじゃねぇの?」

「どう言う意味だ?」

「本当は俺の事なんて、どうでもいいと思ってるんじゃねぇ?」


何だかまた、頭の中に昨日のことがよみがえってきた。


「本当はもう俺の事なんて、何とも思っちゃいねぇんだろ?
男の俺なんかより、女のほうがいいんだろ?」

「・・・ふぅん、やっぱり勘違いしてるな」

「勘違いって、どう言う意味だよ」






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