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知らない世界

第24章 久しぶりの温もり

「それは・・・怪我したから脱いでただけ」


ーピンポーン!ー


あっ、先生か?
玄関へ行き、ドアを開けた。


「先生、翔さんの傷口が開いちゃったみたいなんです」


俺の部屋に案内した。
さらしをはずし、治療を始めた。


「ベッドが汚れるけど、いいのか?」

「ベッドの事なんていいですから、早くお願いします」


やっぱり縫ってあるところが開いたようだった。
俺は部屋の隅で治療が終わるのを待った。
この異様な光景に、雅紀も開いた口が塞がらない状態になっていた。


「おい坊主、終わったぞ。
お前も2代目の友達とはいえ、こいつら絡みでよく怪我するよな。
気を付けないと、命落としかねねぇぞ」

「あぁ、はい・・・」

「しかし治療してからどれだけも時間は経ってないのに、傷口が開くほど何を・・・はっ!」

「・・・?」


先生ほ俺と翔さんを、交互に何度も見た。


「何ですか?」

「いやぁ、そうか・・・そういうのもありか。
まぁ気持ちはわかるが、とにかく怪我が治るまでは我慢しろって、こいつが目が覚めたら言っておけ」

「あぁ、はい・・・?」


帰っていく先生を玄関まで見送った。

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