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知らない世界

第24章 久しぶりの温もり

「なぁ潤、ところで何があったんだよ」

「それは・・・」

「ヤ○ザっぽいのに連れていかれたって聞いて、心配してたんだよ。
俺にも話せないことなのか?」

「詳しくは話せないけど、ちょっとムカつく女がいて、そいつを見かけたから文句言いに行こうとしたら、一緒にいたやつがヤ○ザだったんだ」

「えっ、それだけで?」

「そいつらがかずんとこの組を潰そうとしていたところで、よく出入りしている俺の責任を、かずのところに取らせようとしたんだ」

「組員でもないのに?」

「うん。それでそれを知った翔さん達が助けに来てくれて、俺も一緒に大立回り。
結果、この怪我って訳」

「何かテレビの世界だと思っていることが、まさかこんな近くで起こっているとは・・・」

「ヤ○ザの喧嘩は俺がしてきた喧嘩と全然違う。
先生じゃないけど命を落としかねない。
初めて怖いって思ったよ」

「お前の怪我って・・・」

「んっ、これか?
振り向き様にドスで切られた」

「・・・!櫻井さんは?」

「ドスで背中を切られ、俺を守ろうとしてチャカで腕を撃たれた」

「たっ、確かに昔のお前の喧嘩と比べ物にならないくらい、レベル高いな」


話だけで雅紀の顔色が、みるみる悪くなっていった。

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