
知らない世界
第25章 かずのお父さん
若い人が運んできてくれたコーヒーを一口飲んだ。
「以前息子が君にひどいケガをさせて、申し訳なかったね」
「今はこうして仲良くさせてもらってます。
そんなこと、全然忘れてました」
「君はしっかりしているね」
「・・・かずのお父さん!」
「わぁ、ビックリした」
カップを置き、俺は立ち上がった。
「今回の事は、本当にすみませんでした。
俺のせいでかずや組の人達、かずのお父さんにも迷惑かけてしまって・・・」
深々と頭を下げた。
かずのお父さんも静かにカップを置いた。
「まぁ松本君、座りなさい。
どう見てもカタギには見えない連中に、君はどうして向かって行ったんだ?」
「それは・・・」
かずの後ろに立っている翔さんを、チラリと見た。
「何か意味があったんだろ?」
かずも聞いてくる。
俺は黙って下を向いた。
1から説明したら、翔さんとの事がバレてしまう。
「ごめんなさい、それは言えません」
「潤、俺にも言えない事なのか?」
俺は黙ってうなずいた。
特にお前には言えないよ。
「親父さん、俺から話します。
俺、聞いてるんで」
「話してみろ」
「はい。
すみませんが若、少しの間席を外してもらえませんか」
「以前息子が君にひどいケガをさせて、申し訳なかったね」
「今はこうして仲良くさせてもらってます。
そんなこと、全然忘れてました」
「君はしっかりしているね」
「・・・かずのお父さん!」
「わぁ、ビックリした」
カップを置き、俺は立ち上がった。
「今回の事は、本当にすみませんでした。
俺のせいでかずや組の人達、かずのお父さんにも迷惑かけてしまって・・・」
深々と頭を下げた。
かずのお父さんも静かにカップを置いた。
「まぁ松本君、座りなさい。
どう見てもカタギには見えない連中に、君はどうして向かって行ったんだ?」
「それは・・・」
かずの後ろに立っている翔さんを、チラリと見た。
「何か意味があったんだろ?」
かずも聞いてくる。
俺は黙って下を向いた。
1から説明したら、翔さんとの事がバレてしまう。
「ごめんなさい、それは言えません」
「潤、俺にも言えない事なのか?」
俺は黙ってうなずいた。
特にお前には言えないよ。
「親父さん、俺から話します。
俺、聞いてるんで」
「話してみろ」
「はい。
すみませんが若、少しの間席を外してもらえませんか」
