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知らない世界

第25章 かずのお父さん

「櫻井、俺がいちゃダメなのか?」

「すみません、若・・・」


少し納得がいかないような顔で、部屋を出ていくかず。


「失礼します」


俺の隣に座る翔さん。


「実は俺、少し前まで付き合っていたと言うか、女がいたんです・・・」


かずのお父さんに話し出した。
俺は隣で黙って聞いていた。
その女が実は今回の相手の女だったこと。
翔さんは知らずに付き合っていたということ。
その女が他の男といたのを見かけ、俺が文句を言いに行こうとして、捕まったと言うこと。


「松本君、櫻井が言ったことは本当か?」

「・・・はい」

「そうか・・・言うなら正義感ってやつかな?
でも誰が見てもヤ○ザだってわかるだろ?
君の行動は無謀すぎる。ケガだけでよかったよ」


翔さんと同じ事を言った。


「本当にすみませんでした」

「君も反省しているようだから、これからは気を付けなさい」

「はい、わかりました」

「ところで、マンションに来ていたその女に会ったと言うことは、君は櫻井のマンションに行ったことがあるってことだよね?」

「えっ・・・いや、その・・・はい」


やっぱりそこ、気になりますか?

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