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知らない世界

第1章 むなくそ悪い出会い

あれから数日、いつものように学校からの帰り道、家の近くのコンビニ横の路地に、人影が見えた。


「んっ・・・何だ?」


気になってそっとのぞくと、例の3人組がまた絡んでいた。


「うわっ!マズイところに来ちゃったな」


そっとその場を離れようとした。


「あっ、あっ、潤!・・・潤、助けて」


名前を呼ばれ振り向くと、からまれていたのは、友達の雅紀だった。


「潤?
何だお前、こいつのダチか?」

「おいつ、そいつから手を離せ!」

「何だって?
正義の味方ですか、コノヤロ!
助けてほしかったら、テメェも有り金全部出せよ」

「テメェらにやる金なんてねぇよ」

「何だとコノヤロ!俺達に逆らうとどうなるか、おしえてやんよっ!」


1人が殴りかかってきた。
体を反らしかわすと、もう1人が殴りかかってきた。
殴りかかってきた腕を掴み、そのまま突き飛ばした。
この2人がリーダーらしきやつが、後ろから肩を掴み、俺の学生服の襟元を掴み、そのまま建物の壁に体を叩きつけられた。


「うっっっっ!」


制服のネクタイが外れ、ボタンがちぎれ、胸元が大きく開いた。
俺は痛みをこらえ、顔をじっとにらみ返した。

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