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知らない世界

第27章 戻った生活

俺はかずの肩を両手で掴んだ。


「何だよ潤、急にテンション上げて」

「んっ・・・ほら、これからまた一緒に遊びに行けたりするわけだし・・・なっ!」

「それ、俺がさっき言ったやつ」

「そっ、そうだったか?
まぁ、良かった良かった・・・うん、良かった」

「変な奴だな・・・」


自分でもビックリするくらいのテンションup。
だってこれからまた、誰にも気兼ねなく・・・と言うはけにはいかないけど、翔さんに会いに行けるわけだからさ。


「何だよ潤、朝と全然様子が違くねぇ?
よくわかんないけど、そんなにも相手の組が解散する事が嬉しいのか?」

「えっ・・・あぁ、その・・・
雅紀も言ってたじゃん、かずと遊べなくなって寂しいなって。
また遊べるようになったんだぜ」

「そりゃ嬉しいけどさ、お前何か他に嬉しいことでもあるのか?」

「そんなの・・・別に・・・ない」

「ふぅん・・・そう。変なやつ」


誰に何て言われてもかまわない。
だって会いたいときに会いに行けるんだから。
これが嬉しくないわけがないでしょ?


「あ~あ、もう1週間くらい、お袋旅行に行っててくれないかなぁ・・・なんてね」


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