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知らない世界

第28章 初めての合コン

かずに修学旅行のとき告られた事、ケガした朝、心配かけるなと雅紀に後ろから抱き締められたことが、一気に頭の中によみがえった。

その時、翔さんがかずの部屋に入ってきた。


「若、失礼します。
親父さんが急な会合が入ったって連絡が・・・」

「俺の事なんか気にすんなよ。
可愛い子がいるかもしんないじゃん」

「う~ん・・・土曜日なって言っちゃったし」

「若、何の話ですか?」

「今、木村から合コンの誘いがあって、俺達3人に来てほしいって言われたけど・・・」

「合コン・・・ですか・・・」


一瞬、翔さんと目があった。


「卒業までに彼女をって言ってただろ?
俺の事はいいから行ってこいよ」

「お前も行かないと、人数が会わないんだよ。
家の事も大事だけど、最後だし・・・」

「うん・・・」


考える振りをして翔さんを見ると、ちょっと怖い顔しながらうなずいた。


「じゃあ、行くよ」

「そっか。
場所が決まったらまた連絡くれるって」

「若、どこでやるかは知りませんが、あまりはめをはずさないようにしてくださいよ。
潤、若を頼むぞ」

「うん、わかったよ」


翔さん、その言葉ってかずじゃなくて、俺に言ってない?


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