知らない世界
第4章 仲直り
二宮の部屋に通された。
テレビがあって、ベッドがあって、机があって、俺達と何も変わらない部屋。
「適当に座ってくれ」
「うん・・・」
話しないかと言った二宮が、黙ってベッドに座っている。
俺もどうしていいかわからず、黙っていた。
「失礼します」
コーヒーを持ってきてくれた。
「松本、この前は悪かったな」
「えっ!?」
謝ってきたよ?
櫻井さんじゃないけど、マジで反省してたんだ。
「あれから櫻井にスゲェ怒られた。
怒られたというか、初めてあいつに殴られた」
櫻井さんが?組長の息子の二宮を殴った?
「あのとき俺も、自分をどう静めていいかわからなくなっていたから、殴られてよかったかも。
お前もあんな痛い思いしたんだよな。
本当、ごめん」
「櫻井さんに、お前が反省してるから許してやってくれって。
もういいよ、終わったことだし」
「ありがとう」
すごく嬉しそうな顔をする二宮。
俺が言うのも変だけど、こうしてみるとただの高校生だよ。
「でもお前、どうしてあんなことばっかしてたんだ?」
「言い訳っぽくなるから・・・」
「何だよ、言ってみろよ」
「・・・こんなこと、初めて人に話すかも」
テレビがあって、ベッドがあって、机があって、俺達と何も変わらない部屋。
「適当に座ってくれ」
「うん・・・」
話しないかと言った二宮が、黙ってベッドに座っている。
俺もどうしていいかわからず、黙っていた。
「失礼します」
コーヒーを持ってきてくれた。
「松本、この前は悪かったな」
「えっ!?」
謝ってきたよ?
櫻井さんじゃないけど、マジで反省してたんだ。
「あれから櫻井にスゲェ怒られた。
怒られたというか、初めてあいつに殴られた」
櫻井さんが?組長の息子の二宮を殴った?
「あのとき俺も、自分をどう静めていいかわからなくなっていたから、殴られてよかったかも。
お前もあんな痛い思いしたんだよな。
本当、ごめん」
「櫻井さんに、お前が反省してるから許してやってくれって。
もういいよ、終わったことだし」
「ありがとう」
すごく嬉しそうな顔をする二宮。
俺が言うのも変だけど、こうしてみるとただの高校生だよ。
「でもお前、どうしてあんなことばっかしてたんだ?」
「言い訳っぽくなるから・・・」
「何だよ、言ってみろよ」
「・・・こんなこと、初めて人に話すかも」