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知らない世界

第31章 一緒の安心感

「潤、大丈夫ですか?」

「あぁ、勉強道具枕に寝息たててるよ」

「遅くまで頑張ってくれてるから、疲れてるんですよ。起きそうですか?」

「このまま車に乗せるよ。ありがとうな」

「明日、休んでいいって言っておいてもらえますか?手伝いはいますから」

「いいのか?」

「大丈夫です。ゆっくりさせてあげてください。
それにいろいろあったみたいなんで・・・」

「あぁ、聞いてるよ。こいつに言っておくよ」


俺は抱き抱えられ、助手席に乗せてもらった。


「こいつ全然起きねぇな」


俺、全然起きる気配なし。
迎えに来てもらって、失礼なやつだよね、俺。


「いろいろあったみたいって、何があったんだろう?
こいつが助けを求めたくらいだから、よっぽどの事があったんだろうな」

「う~ん・・・んっ?・・・あれっ?」


ようやく目が覚めた俺。


「俺寝ちゃったんですね。
迎えに来てもらいながら眠ってしまって。
すみません。
大野さんは今日、忙しいんですってね?」

「大野じゃなくて悪かったな」

「・・・えっ?」

「いつまで寝ぼけてんだよ」


大野さんでもなく、若い人でもない。
この煙草と香水の匂いは・・・


「翔さん!」






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