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知らない世界

第31章 一緒の安心感

マンションに着き、大将にもらったおかずの入ったタッパーをテーブルに置いた。


「翔さん、飯食った?」

「お前迎えに行く前に食った」

「じゃあ大将にもらったおかず、冷蔵庫にしまっておくよ」


おかずの入ったタッパーを冷蔵庫に入れ、カバンをリビングに置きに行くと、ソファーが脱ぎっぱなしの翔さんの服がグシャクシャになっていた。


「も~・・・これ全部クリーニングに出すのか?」

「おぉ、全部出す。カバンの中にあるのも全部」

「ったくもぉ・・・明日出しに行こう」


大きな袋にまとめて入れていると、スウェットのズボンをはき、いつものように上半身裸でベッドに倒れ込んだ。


「はぁ・・・潤、ビール持ってきて」

「はいはい・・・1本でいい?」

「とりあえずな」

「俺はお手伝いさんじゃないっつうの」


な~んて口では文句の1つも言っているけど、本当は翔さんの事をしてあげられるのが嬉しかったりする。


「はい、ビール」

「おぉ、サンキュー」


ふたを開け、グビグビと飲み始めた。


「プッハァ・・・生き返った!」

「そんなおおげさな」

「ガキにはわからねぇよ」

「ガキで悪かったな」


空き缶を受け取りテーブルに置いた。


「潤・・・」






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