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知らない世界

第31章 一緒の安心感

「ほらよっ!」

「あっ、ありがとう。疲れてるのにごめん」


入れてもらったコーヒーをリビングで飲んだ。


「あ~美味しい」

「・・・で、何があったんだ?」

「えっ?」

「大野に頼るくらいの何があったんだ?」

「うん、実は・・・」


翔さんがいない間に起きたことを話し出した。


「いたずらのようにも思えるけど、いたずらと言うにもちょっとたちが悪いな」

「続いたからさすがにちょっとビビったよ」

「ポストに入っていたっていう紙も、どういう意味なのか・・・
お前いつだかマンション来たとき、誰かに見られているようなって言ってたよな」

「でも誰もいなかったし」

「あれは気のせいなんかじゃなかったのかもな。
お前、どこかの女をひどいフリ方したんじゃねぇか?」

「そんなことしてねぇよ」

「あの合コンの時とか・・・」

「あれはその・・・今はその気がないって言ったら“あっそう、おもしろくない”って言われたよ。
だからそれはちげぇよ」

「しばらくボディーガード付けるか?」

「そんなボディーガードなんて・・・」

「大丈夫、何かあってからじゃ遅いだろ?」


俺の肩に手を回す。


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