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知らない世界

第33章 逆恨み

ーピンポーン!ピンポーン!ピンポーンー


「あんっ・・・翔・・・さん・・・来たよ」

「今・・・無理」


ーピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!ー


「あっ・あっ・・・ダメだよ」

「鍵持ってるから入ってくるよ・・・うっ」

「あんっ・・・こんなところ・・・ダメだよ。
ねっ、翔さん・・・」

「あっ・あれ・・・お前が変なこと言うから萎えちゃったじゃねぇか」

「ごめん・・・でも迎えに来たし」

「ったく・・・鍵持ってるんだから入って来いっつうの。
いつもは電話かけてくるのに、何なんだよ!」


少しキレ気味にズボンをはく翔さん。
いつものように上は裸。
俺も服を着ないと、今の今までヤってました感を隠せない。
少しフラフラになりながら服を着た。
服を着ているとリビングに置いてあった俺の携帯が鳴った。


「んっ?・・・あっ、かずだ・・・もしもし」

「鍵持ってんだからあげて入って来い・・・
誰だテメェ・・・お前は・・・」

かずからの電話に出ると、ドアを開ける音と翔さんの大きな声が聞こえた。


『もしもし潤、俺ん家で待ち合わせだったけど、お前のアパートに迎えに行くよ・・・?
もしもし潤、聞いてる?もしもし・・・』





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