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知らない世界

第33章 逆恨み

『かず、かけ直す』

『もしもし潤どうしたの?もしもし・・・』


かずからの電話を慌ててきり、大野さんに電話をかける。


「大野さん、早く出て・・・お願い」


でもどうしてあの女がここにいるんだ?
もしかしてマンションの前で感じた気配って、あの女なのか?


『あっ、もしもし大野さん』

『おぉ潤、どうした朝から。
兄貴と一緒じゃないのか・・・』

『大野さん早く、早くマンション来て』

『どうした慌てて』 

『あの女が・・・翔さんが刺された。
早く・・・早く』

『兄貴が?
近くまで来てるから、待ってろ!』


電話をきると部屋に向かって激しい足音が聞こえてきた。


「潤、逃げろ!」

その足音にと翔さんの叫ぶ声で驚いて振り返ると、男が凄い顔をしてドスを握り向かってきた。
驚いた俺は、ソファーにつまづき倒れた。
その俺にドスを振りかざす男。
その男の腕を掴んだ。


「お前たちのせいで、兄貴や俺達がどんな思いをしてきたか・・・」

「何の事だよ・・・あっ!
もしかして、あんとき俺を拉致った組の・・・」

「そうだよ、お前たちのせいで解散させられ組の者だよ」










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