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知らない世界

第33章 逆恨み

「潤・・・潤大丈夫か?潤!」

「あっ、かず・・・
ごめん、今日遊びに行けなくなっちゃった」

「そんなことはいいよ。しっかりしろ」


俺に駆け寄るかず。
脇腹を刺され、そのまま暴れて出血がひどく、倒れ込んだ翔さん。


「櫻井、しっかりしろ」

「若、話は後で。
潤を・・・潤を早く病院へ・・・早く!」

「わかった。お前も一緒に・・・」

「自分は大丈夫です。こいつらを事務所へ・・・親父さんに報告をしないと・・・う゛っっっ」

「2人の事は他のに任せて、お前も病院へ行け」

「でも・・・」

「いいから・・・おいっ、2人を早く病院へ」

「すみません若。
こいつら元名張んとこのやつと、女です」

「わかった。こいつらを事務所へ。
親父には連絡しておく」

「お前達、兄貴を頼む。俺は潤を連れてく」


俺は大野さんに抱き抱えられた。
襲ってきた2人の姿が、意識が朦朧としている俺の目に入った。


「なぁあんた達、もうこんなことやめろよな。
まともにやってる人もいるんだから、その人達が可哀想だよ。なっ、もう止めて・・・」


そのまま俺は気を失った。


「早く・・・早く病院へ!」

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