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知らない世界

第34章 覚悟

「翔さん・・・ごめん」

「何でお前が謝るんだ?」

「だって・・・」

「逆恨みしてやってきたことなんだから、何も気にすることはないよ。
こんなこと俺らには日常茶飯事」

「俺、言われてもわかんないよ」

「わからなくていいんだ。
お前が俺達の世界を知る必要はない」

「翔さんの事、いろんな事知ったつもりでいた。
でも知らないことだらけだよ」

「俺の事、たくさん知ってるじゃねぇか。
潤に惚れているヤ○ザのイケメンな若頭。
キスが上手くて、お前を腰砕けにできるくらいにHが上手い・・・てね」

「バカなこと言ってんじゃねぇよ。
イケメンて普通、自分で言うか?」

「いつもの潤になったな。
だからお前は今まで通り、学校へ行ってあの店でバイトして、それに・・・」


手を伸ばし、俺を引き寄せた。


「・・・えっ!?」

「こうやって側にずっといて、俺を幸せにしてくれればそれでいいんだよ」

「んっ・・・」


組の人達が廊下にいることも忘れて、俺達は唇を重ねた。
一緒いちゃいけないという気持ちが、どこかへ飛んでいってしまった。


「おい潤、そろそろ休まないと体に・・・!?」








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