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知らない世界

第34章 覚悟

コーヒーを入れ、ソファーに座る。


「ふぅ・・・もうこんな時間か。
何時に帰ってくるかな?」


何もすることがなく、見たいものがあるわけでもないのにテレビをつけた。


「ふわぁ~・・・眠くなってきちゃったよ。
ダメダメ、遅くなっても起きて待ってるって言ったんだから」


冷めてしまったコーヒーを一気に飲み、もう一杯コーヒーを入れた。
ふと携帯に目を向けると、かずからLINEが届いていた。


『潤、調子はどうだ?』

『まぁまぁかな。
学校もバイトも行けなくて退屈してるよ』

『治ったら遊びに行こうぜ』

『うん、治ったら行こうな』


かずとのLINEのやり取りをも終わり、眠気覚ましにゲームをやりだした。


「ふわぁ~・・・」


ゲームをしたのが逆効果。
余計に眠気が襲ってきた。
テレビはつけっぱなし、ゲーム途中の携帯を握りしめたまま、夢の中へ・・・
ソファーにもたれ、丸まって眠った。
目が覚めたときは、外は明るくなっていた。


「うぅぅぅん・・・あれっ、寝ちゃった」


ソファーに座っていたはずの俺は、なぜかベッドの中で目が覚めた。


「自分でベッドに入ったのかな?」


不思議に思っていると、キッチンからコーヒーの匂いがしてきた。








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