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知らない世界

第36章 さみしくて

翔さんと別れたくない、翔さんの為なら・・・
そんな気持ちと覚悟でかわした盃。
でもそれは先生が言う通り、俺はもはやかたぎじゃあなくなったと言うことになるか?


「正直、そこは頭になかったなぁ・・・」


でも解散した組の人が言ってたな。
組に何度も出入りし、組みの人と関わっていれば、それはもう組員と同じだって。


「そう言うものなのかな・・・」


まぁ青春真っ只中の高校2年が、ヤ○ザに惚れて付き合って、カチコミもどきをしてヤ○ザ相手に大暴れ。


「かたぎの、学生のやることじゃあないわな」


逆恨みでも恨まれ狙われ、ドスで刺されるなんて、普通に生活してればあり得ないことだよな。


「ヤ○ザになったつもりはまったくないけど」


かたぎはヤ○ザ狙われるなんてとこない。


「てことは、やっぱ俺はもはやかたぎじゃあないってことか・・・」


まぁ俺にとっては、かたぎだろうがヤ○ザだろうがどっちでもいい。
翔さんの為、翔さんが若頭として立派にやっていけるよう、支えていくだけ。
ヤ○ザに惚れた性ってやつだね。


「へへっ・・・」

「どうした潤、ニヤニヤして。
何かいい事でもあったか?」

「へっ!?いやっ・・・何でもないです」


俺は今大将と買い出しに来ている。







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