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知らない世界

第36章 さみしくて

「はぁ・はぁ・はぁ・・・」


座り込むと言うより力尽き、そのまま寝転がってしまった。


「はぁ・はぁ・・・あっ」


同じように息を切らした翔さんが、俺を抱き上げ風呂場へ連れて行ってくれた。
2人でシャワーを浴び、着替えてキッチンへ戻り食事をした。
いつもの通りスーツを着る翔さん。
出掛ける直前までネクタイはしない。
新聞を読みながら食事をしている姿は、いつみても相変わらずカッコいい。
その姿を見ながら俺も無言で食事をする。
と言うより、久しぶりにHした事、しかも俺が欲情したことがバレてしまって、何だか恥ずかしいと言うか照れくさいと言うか、無言と言うよりかは話しかけられないと言った方が正解かも。


「どうした潤、俺の顔に何か付いてるか?」

「えっ・・・別に」

「ふぅ~ん、そっか。
何か視線をいつもの以上に感じたからさ。
イケメンだから見とれるのはわかるけどな」

「普通自分で言うか?
自惚れんじゃねぇよ、バ~カ」

「自惚れてなんかいねぇよ。
ところで潤・・・」

「んっ?何だよ」

「朝から久しぶりのH、気持ちよかったか?」

「ブハァ!・・・ゲホッゲホッ・・・
なっ、何だよ急に」




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