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知らない世界

第5章 仲直りのお礼

ある日の夜、手伝いが終わり、風呂から出て部屋にもどると電話がなっていた。


「・・・あっ、櫻井さんだ!」


携帯を持ち、ベッドに座った。


『もしもし、潤です』

『もしもし、櫻井だけど、今いいか?』

『はい、大丈夫です』

『若の事、いろいろありがとう。
よくクラスの話やお前の話をしてるよ。
高校生らしくなって、本当にお前のおかげだよ。
親父さんも、凄く喜んでるよ』

『親父さんて、かずのお父さんですか?』

『あぁ、そうだよ。
俺だけじゃ、何にもできなかった。
お前に会えて、若は本当によかったよ。
何かお礼しないとな』

『お礼なんてそんなこと・・・』

『何がいい?何でもいいよ』

『じゃあ・・・ご飯食べに連れていって下さい』

『そんなことでいいのか?』

『はい。何かいろいろお話が聞きたいなって』

『よしっ、じゃあ早速明日はどうだ?』

『明日は手伝いがないんで大丈夫です』

『じゃあ明日、家まで迎えに行くよ』

『はい、待ってます』


遠足前の小学生ようなウキウキ気分。


「何着ていこうかなぁ・・・あれっ?」


これってもしかして・・・
まさか・・・ね?



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