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知らない世界

第38章 領域

「別に何するって訳じゃないけど、久しぶりに服でも買いに行って、飯でも一緒に食わないかなって思ってさ」

「いいよ。
俺も学校終わるとすぐバイトだから、服とか買いに行く暇なかったんだ」

「そっか・・・そう言えば雅紀と会ってる?」

「ときどきLINEはしてるけど、あいつも仕事が忙しいのかなかなか会えてないんだ」

「誘ってみようか?
ってかあいつは知ってるのか、櫻井とのこと」

「話してない。
お前にもバレたんたから、雅紀にもバレてもいいかな」

「じゃあ連絡してみようか」


かずが雅紀に連絡しているあいだ、トイレ借りようと部屋を出た。
あの3人が気になりトイレを出たあと、大広間の方に歩いて行くと、3人が出てきた。


「あっ潤、来てたのか」

「うん、かずから連絡あって、俺バイト休みだから。
何か・・・あったの?」

「潤、雅紀OK。現地待ち合わせにしたよ・・・
どうした?」


出てきた翔さんに話しかけていると、かずがやって来た。
後から大野さんと神崎さんが大広間から出てきた。


「おぉ、来てたのか」

「こんにちは大野さん、神崎さん」

「潤・・・」


険しい表情をしている。
神崎さんが俺から目をそらしたように思えたのは、気のせいなんだろうか。


「どこへ出掛けるんだ?」

「久しぶりに雅紀も呼んで、買い物して飯でも食ってこうと思ってる」

「若、お気をつけくださいね。
潤、若の事頼むぞ」

「わかってるよ」


出掛けようと玄関へ向かうと、3人も玄関へ向かった。

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