知らない世界
第38章 領域
「早く・・・早く・・・行け!」
「神崎さ~ん!」
その姿を見たとき、俺の中で何かがプツンと切れた。
大野さんの腕を振りほどき、足の痛みも忘れて神崎さんの元へ駆け寄った。
「どけっ・・・離せコノヤロー!」
1人を突飛ばし、もう1人の肩を掴み引き離した。
引き離した男は、神崎さんを刺したドスで俺にも襲ってきた。
俺は怯むことなくドスを握る手を掴み、2人に殴りかかった。
他の連中も騒ぎを聞きつけ集まってきた。
この2人以外に20人くらいの組員がいる。
それに対してこっちは翔さんと大野さん、あと若い人3人と、心配してくれた大将の6人。
乱闘開始。
翔さん達は基本素手。
背中にはドスもチャカも持っているはずなのに、なぜか使わない。
だけど使わなくてもみんな強い。
武道派と言われるだけある。
大将も凄く強い。
足をあらってからのブランクを感じさせないくらい。
「潤、お前は車に乗れ!
おい潤・・・聞いてんのか?・・・潤!」
俺は翔さんの呼び掛けも耳に入っていない。
とにかく目の前の名張の連中を、ボコボコにしていった。
「兄貴、潤のやつ周りが見えてないみたいです」
「神崎が刺されて、ぶちギレたみたいだ。
このままだと、連中を刺しかねない。
手を汚させる訳にはいかない」
相手を倒しながら、俺の動きも食い止めようとした。
連中ともみ合っているところに、翔さんがわって入ってきた。
「おい潤、しっかりしろ!
わかるか潤?俺がわかるか?」
俺の頬を2、3発平手打ちした。
「あっ翔さん・・・えっ、俺どうしたの?」
「しかし強いなお前。1人で名張相手にまた大暴れしてくれたよ」
「俺・・・1人で・・・えっ!」
我に返ったとき、また1発の銃声が聞こえた。
「神崎さ~ん!」
その姿を見たとき、俺の中で何かがプツンと切れた。
大野さんの腕を振りほどき、足の痛みも忘れて神崎さんの元へ駆け寄った。
「どけっ・・・離せコノヤロー!」
1人を突飛ばし、もう1人の肩を掴み引き離した。
引き離した男は、神崎さんを刺したドスで俺にも襲ってきた。
俺は怯むことなくドスを握る手を掴み、2人に殴りかかった。
他の連中も騒ぎを聞きつけ集まってきた。
この2人以外に20人くらいの組員がいる。
それに対してこっちは翔さんと大野さん、あと若い人3人と、心配してくれた大将の6人。
乱闘開始。
翔さん達は基本素手。
背中にはドスもチャカも持っているはずなのに、なぜか使わない。
だけど使わなくてもみんな強い。
武道派と言われるだけある。
大将も凄く強い。
足をあらってからのブランクを感じさせないくらい。
「潤、お前は車に乗れ!
おい潤・・・聞いてんのか?・・・潤!」
俺は翔さんの呼び掛けも耳に入っていない。
とにかく目の前の名張の連中を、ボコボコにしていった。
「兄貴、潤のやつ周りが見えてないみたいです」
「神崎が刺されて、ぶちギレたみたいだ。
このままだと、連中を刺しかねない。
手を汚させる訳にはいかない」
相手を倒しながら、俺の動きも食い止めようとした。
連中ともみ合っているところに、翔さんがわって入ってきた。
「おい潤、しっかりしろ!
わかるか潤?俺がわかるか?」
俺の頬を2、3発平手打ちした。
「あっ翔さん・・・えっ、俺どうしたの?」
「しかし強いなお前。1人で名張相手にまた大暴れしてくれたよ」
「俺・・・1人で・・・えっ!」
我に返ったとき、また1発の銃声が聞こえた。