知らない世界
第39章 終息
「潤、先に事務所へ戻るからな。
もうすぐ若いのが来るから、マンションまで送ってもらえ」
「うん・・・
ねぇ翔さん、連中はどうなったの?」
「・・・大丈夫だ。
もう2度と襲われたりすることはないから、心配するな」
「どういう事?」
「・・・そう言う事だから、気にするな。
じゃあ先行くから、それまでゆっくりしてろ」
そう言って翔さんは帰っていった。
「また何か俺に隠してるよ。
ここまできて、全く変わらねぇよな」
そんなことを思いながらご飯を食べていると、若い人が入ってきた。
「潤、大丈夫か?」
「あっ、すみません。
わざわざありがとうございます」
「もう、そんなにも遠慮しなくてもいいんだよ。
ところでお前、また結構暴れたらしいな」
「そうなんですか?
実は俺、正直記憶がないんです。
神崎さんに逃がしてもらって、全く覚えてなくて気が付いたらベッドの上だったんです」
「そう・・・なんだ・・・
あっ、兄貴に言われて着替え持ってきたから。
でも大丈夫なのか、退院しても」
「大丈夫です。
俺だけのんびりしてちゃ、みなさんに申し訳ないですから。
もう少し待ってくださいね」
やっぱり何か隠してるよ。
ご飯食べていると、若い人が手にしていたペットボトルのお茶を飲みだしだ。
「あっ、お茶・・・」
「何だ?お茶欲しいか?
待ってろ、もらってきてやるから」
「違います、違うんです。
あのとき神崎さんが俺にお茶を飲ませてくれて、
それからその倉庫から逃がしてくれて、それからそれから、えっと・・・えっと・・・あっ!」
「潤、無理に思い出さなくても・・・
もう終わったことなんだから」
記憶が戻った。
もうすぐ若いのが来るから、マンションまで送ってもらえ」
「うん・・・
ねぇ翔さん、連中はどうなったの?」
「・・・大丈夫だ。
もう2度と襲われたりすることはないから、心配するな」
「どういう事?」
「・・・そう言う事だから、気にするな。
じゃあ先行くから、それまでゆっくりしてろ」
そう言って翔さんは帰っていった。
「また何か俺に隠してるよ。
ここまできて、全く変わらねぇよな」
そんなことを思いながらご飯を食べていると、若い人が入ってきた。
「潤、大丈夫か?」
「あっ、すみません。
わざわざありがとうございます」
「もう、そんなにも遠慮しなくてもいいんだよ。
ところでお前、また結構暴れたらしいな」
「そうなんですか?
実は俺、正直記憶がないんです。
神崎さんに逃がしてもらって、全く覚えてなくて気が付いたらベッドの上だったんです」
「そう・・・なんだ・・・
あっ、兄貴に言われて着替え持ってきたから。
でも大丈夫なのか、退院しても」
「大丈夫です。
俺だけのんびりしてちゃ、みなさんに申し訳ないですから。
もう少し待ってくださいね」
やっぱり何か隠してるよ。
ご飯食べていると、若い人が手にしていたペットボトルのお茶を飲みだしだ。
「あっ、お茶・・・」
「何だ?お茶欲しいか?
待ってろ、もらってきてやるから」
「違います、違うんです。
あのとき神崎さんが俺にお茶を飲ませてくれて、
それからその倉庫から逃がしてくれて、それからそれから、えっと・・・えっと・・・あっ!」
「潤、無理に思い出さなくても・・・
もう終わったことなんだから」
記憶が戻った。