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知らない世界

第41章 襲名披露

そのあとも2組の組の人が見舞いを持ってきた。


「お気遣い、ありがとうございます」

「ありがとうございます」


何だかよくわかんないけど、そう言うものだって言うならとりあえず受け取っておこう。


「はぁ・・・何もしてないのに疲れた」

「休むか?ベッドを倒してやるよ」

「すみません、少しだけお願いします」


少しだけ眠るつもりが、夕食までぐっすりと眠ってしまった。
夜から食事をとってもいいと言われ、眠っている間に点滴がはずされた。


「う~ん・・・今何時ですか?」

「もうすぐ5時だ。
眠ってる間に点滴はずしたからな。
もう飯食えるぞ」

「あまり食べたくないなぁ・・・」

「少しずつでも食って体力つかないと」

「どうだ調子は」

「ご苦労様です」


翔さんと大野さんが来た。


「あっ、翔さん。
あのさ翔さん、今日襲名披露に来た組長さん達が来て・・・」


昼間あったことを説明した。
どこの組の人とか、名前は全く覚えられなくて、若い人が説明してくれた。


「わかった。俺からお礼の連絡入れておくよ」

「こんな事してもらう筋合いないんだけどな」

「お前はもううちの組員と同じ扱いなんだよ」

「小沢組の組長さんが、こう言うものはうけとるものなんだって・・・よくわかんねぇよ。
あとこれは翔さんに任せるね」


「また明日来ます。
じゃあな潤、また明日来るよ」

「ありがとうございました」


若い人も交代するため部屋を出て行き、他の人が廊下で見張りをしてくれている。


「俺なんかのために、ごめんなさい」

「俺の・・・いや俺達の、それに客人にもケガをさせることがなかった。
これくらいするのは当然だよ」

「うん・・・んっ?
何か外、騒がしくない?」

「んっ?そうでもないけど・・・
大野、一応見てきてくれないか」

「はい」
  

翔さんに言われ、大野さんが様子を見に部屋を出ていった。

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