知らない世界
第42章 知らない世界
「何から話せばいいか・・・」
俺から目を離した。
「お前が言う通り、2代目と大野の兄貴はお前を見舞に来たんだ。
そこへお前を撃った男が1人と、例の女が病院まで来たんだ」
「まだ諦めてなかったんだ」
「廊下で見張り2人が撃たれ、様子を見に部屋を出た兄貴が足を撃たれ、その男を取り押さえようとした2代目が腹を撃たれた」
「翔さん・・・が・・・」
「兄貴はドスを持ってお前に詰め寄ってきた女を抑えようとして背中を刺された。
そして男が撃った流れ弾がお前の腕にあたった」
「翔さんは?大野さんはどうなったんですか?」
「兄貴を治療が終わって病室で眠ってる。
2代目は今、集中治療室だ。
意識がまだ・・・戻っていない」
「意識が・・・」
頭の中が真っ白になり、俺は天井を見つめた。
「俺が・・・俺が全部悪いんだ。
あのとき名張なんかにかちこみに行かなかったらみんな危ない目に合うことなんかなかったんだ」
「お前のせいなんかじゃない」
「なのに俺ばかりみんなに守られて・・・
俺なんかのために・・・」
涙が溢れてきた。
「自分を責めるな。
俺が言うのも変だけど、あの組はいずれ潰れる運命だったんだよ」
流れる俺の涙を神崎さんが拭ってくれた。
「ありがとうございます。
それでその2人はそのあとどうなりました?」
「2人・・・か?う~ん・・・」
あれっ?
まだ何か隠してるな。
「始末・・・した」
「誰が?」
「それは・・・若いもんが・・・」
違うな・・・若い人じゃないぞ。
「誰がやったの?」
「だから若いもんが・・・」
「誰ですか?
もしかして、俺じゃないですか?」
神崎さんの肩が、一瞬ビクッとした。
「俺ですね・・・」
「いや・・・違・・・」
「俺なんですね」
俺から目を離した。
「お前が言う通り、2代目と大野の兄貴はお前を見舞に来たんだ。
そこへお前を撃った男が1人と、例の女が病院まで来たんだ」
「まだ諦めてなかったんだ」
「廊下で見張り2人が撃たれ、様子を見に部屋を出た兄貴が足を撃たれ、その男を取り押さえようとした2代目が腹を撃たれた」
「翔さん・・・が・・・」
「兄貴はドスを持ってお前に詰め寄ってきた女を抑えようとして背中を刺された。
そして男が撃った流れ弾がお前の腕にあたった」
「翔さんは?大野さんはどうなったんですか?」
「兄貴を治療が終わって病室で眠ってる。
2代目は今、集中治療室だ。
意識がまだ・・・戻っていない」
「意識が・・・」
頭の中が真っ白になり、俺は天井を見つめた。
「俺が・・・俺が全部悪いんだ。
あのとき名張なんかにかちこみに行かなかったらみんな危ない目に合うことなんかなかったんだ」
「お前のせいなんかじゃない」
「なのに俺ばかりみんなに守られて・・・
俺なんかのために・・・」
涙が溢れてきた。
「自分を責めるな。
俺が言うのも変だけど、あの組はいずれ潰れる運命だったんだよ」
流れる俺の涙を神崎さんが拭ってくれた。
「ありがとうございます。
それでその2人はそのあとどうなりました?」
「2人・・・か?う~ん・・・」
あれっ?
まだ何か隠してるな。
「始末・・・した」
「誰が?」
「それは・・・若いもんが・・・」
違うな・・・若い人じゃないぞ。
「誰がやったの?」
「だから若いもんが・・・」
「誰ですか?
もしかして、俺じゃないですか?」
神崎さんの肩が、一瞬ビクッとした。
「俺ですね・・・」
「いや・・・違・・・」
「俺なんですね」