知らない世界
第42章 知らない世界
何で急に組に行くって言い出したのかな。
俺が組に入れてくれなんていったからなのかな。
翔さん、俺思い付きなんかじゃないんだよ。
別にヤ○ザになりたいって言ってるんじゃないんだよ。
俺は翔さんを守りたいだけなんだ。
でも守るってどうすればいいかなんてわかんない。
わかんないけど今のままじゃ、かたぎのままじゃ出来ないと思うんだ。
退院したら話すつもりだったけど、自分なりに冷静に考えて出した答えなんだよ
「俺の今の気持ちなんだ」
俺は1人寂しくマンションに帰った。
「翔さん帰ってこないのかな?」
膝を抱えソファーに転がっていた。
寂しくて寂しくて、何だか捨てられたような気分になった。
「翔さん・・・翔さん・・・」
何の音もしない部屋、時計の針の音が聞こえるだけ。
カーテンを閉めようと窓へ行くと、外は薄暗くなっていた。
「ただいま」
翔さんの声が聞こえると、俺は玄関へ走っていった。
嬉しさのあまり抱き付こうとしたとき、翔さんの後ろには大野さんが立っていた。
「あっ、大野さんこんにちは」
「潤、おじゃまするよ」
リビングに行き向い合わせで座った。
「コーヒーでいいですか?」
「飲み物はいいから、こっちきて座れ」
「はい」
2人は少し険しい顔をしている。
馴れていたつもりだったけど、2人のこう言う表情はやっぱりいまでもビビる。
「兄貴聞いたぞ。
組に入りたいんだって?」
「はい。
組員でもないのに皆さんに迷惑かけたり、いろいろお世話になったり・・・
翔さんにも大野さんにもケガさせて、守るなんて言って、いつも守られてるのは俺。
だからどうしたら翔さんを守ることができるのかって考えたんです」
「それで出した答えが・・・」
「組に入ることです」
俺が組に入れてくれなんていったからなのかな。
翔さん、俺思い付きなんかじゃないんだよ。
別にヤ○ザになりたいって言ってるんじゃないんだよ。
俺は翔さんを守りたいだけなんだ。
でも守るってどうすればいいかなんてわかんない。
わかんないけど今のままじゃ、かたぎのままじゃ出来ないと思うんだ。
退院したら話すつもりだったけど、自分なりに冷静に考えて出した答えなんだよ
「俺の今の気持ちなんだ」
俺は1人寂しくマンションに帰った。
「翔さん帰ってこないのかな?」
膝を抱えソファーに転がっていた。
寂しくて寂しくて、何だか捨てられたような気分になった。
「翔さん・・・翔さん・・・」
何の音もしない部屋、時計の針の音が聞こえるだけ。
カーテンを閉めようと窓へ行くと、外は薄暗くなっていた。
「ただいま」
翔さんの声が聞こえると、俺は玄関へ走っていった。
嬉しさのあまり抱き付こうとしたとき、翔さんの後ろには大野さんが立っていた。
「あっ、大野さんこんにちは」
「潤、おじゃまするよ」
リビングに行き向い合わせで座った。
「コーヒーでいいですか?」
「飲み物はいいから、こっちきて座れ」
「はい」
2人は少し険しい顔をしている。
馴れていたつもりだったけど、2人のこう言う表情はやっぱりいまでもビビる。
「兄貴聞いたぞ。
組に入りたいんだって?」
「はい。
組員でもないのに皆さんに迷惑かけたり、いろいろお世話になったり・・・
翔さんにも大野さんにもケガさせて、守るなんて言って、いつも守られてるのは俺。
だからどうしたら翔さんを守ることができるのかって考えたんです」
「それで出した答えが・・・」
「組に入ることです」