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知らない世界

第6章 最悪な学園祭

「あいつのクラスは何処だ!」


ざわめく声がどんどん大きくなってきた。


「何だ?何かあったのか?」


気にしながら、目の前の小さなお客さんの相手に大忙しの俺。


「キャッ!」

「お~、ここだ」


そんな声に振り返ると、どこかで見たことあるような、思い出したくないやつが入ってきた。


「か~ずなりさん、お久し振り!」

「お前・・・達・・・」


その声にテンション低く振り返るかず。


「あっ、お前も・・・
かずなりさんと同じクラスなんだ・・・」

「お前達・・・」


思い出してしまった。
ケンカ三昧のときの、かずとつるんでいた舎弟だ。

「何しに来たんだ?」

「何しにって、学園祭の見学に決まってるじゃないですか」

「かずなりさん楽しそうですね。
新しいお友達ができて、俺達はもう用無しってことですか?」

「・・・すまない、もう俺はあのときの俺じゃないんだ。
お前達とは付き合えない!」 

「・・・はぁ?
俺達だけ悪者にして、1人いい子になろうなんて、ふざけんじゃねぇよ!」


1人がかずの胸ぐらを掴んだ。
俺はとっさに教室にいるお客を、廊下に出るように指示をして、かずを助けにいった。


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