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知らない世界

第7章 最悪なあとに

お風呂場から出て、勝手もらった服に着替えた。
リビングに行くと、缶ビールを飲みながらタバコを吸っている。
その姿、やっぱりカッコいい。


「ありがとうございました」

「おっ、出たか。
なかなかその服、似合ってるな」

「すみません、ありがとうございます」

「似合ってるけど、薬つけなくちゃいけないから1度脱いでくれないか」


薬のこと、すっかり忘れていた。
ソファーに座り、着た服を脱いだ。


「うっ・・・冷たっ!」

「我慢しろっ!さらし巻くから手を上げろ。
まぁ、コルセット替わりなんだろうな」


言われる通りに手を上げた。
胸の下からさらしを巻き始めた。


「櫻井さんとか、他の方もさらしを巻いてるんですか?」

「みんなじゃないけどね。
俺は巻いてるよ」


やっぱヤ⚪ザはさらしまくんだ。


「苦しくないんですか?」

「別に・・・なれかな」

「暑くないんですか?」

「そうだな・・・」

「かずも巻いたりするんですか?」

「何だよ・・・質問攻めだな」


さらし1つで何を俺はこんなにも質問してんだ。
別にさらしに興味がある訳じゃないのに。


「なぁ潤、今度は俺がお前に聞きたいことがあるんだけど・・・」





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