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知らない世界

第8章 打ち上げの日に

あれれ、アピール作戦失敗に終わっちゃったね。
さぁ、何かじっとしているのは苦手なんで、手伝いにも行ってこよっかな。


「あっ、俺手伝います」

「若がキッチンにいるから聞いてくれないか」


キッチンに行くと、若い人とグラスや飲み物の準備をしていた。


「かず、手伝うよ。
これ持っていけばいいのか?」

「おぉ、ありがとう」

「俺、持っていきますよ。
こう言うこと、家の手伝いで馴れてますから」

「じゃあ頼むよ。俺達が行くよりいいだろうし。
若、何かあったら呼んでください」

「おぉ、わかった」

「そうだ、雅紀にも手伝わせるよ」


3人で一気に運んだ


「みんな、飲み物行き渡った?
じゃあ、学園祭みんな、お疲れ様でした。
乾パ~イ!」


みんなで食べたり騒いだり、かずが転校してきたばかりが嘘のように打ち解けている。


「あのぉ、みんなちょっといいかな」


そのときかずが突然立ち上がった。


「みんな、学園祭は俺の意見を聞いてくれてありがとう。
それと、色々迷惑かけて悪かった。
俺、今みんなとこうやって話したり出来ることが凄く嬉しい。これからもよろしく」


ペコリと頭を下げた。

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