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知らない世界

第8章 打ち上げの日に

「潤、早く行かないと・・・あっ!?」


振り向き自分からチュッ!とキスをして、部屋を出た。
小走りにキッチンに向かい、さっきらか準備してました感を頑張って出した。


「かっ、かず・・・みんなと話しててよかったのに」

「いやぁ、女子にグイグイこられて、どうしていいかわからなくてさ。
飲み物取りに行くって逃げてきた・・・ハハッ!
ねぇ潤、顔が真っ赤だけど、どうしたの?」

「今日ちょっと暑くねぇか?
だっ、だからだよ・・・そうそう、俺暑がりだからそれでだよ」

「それならいいけど。
ごめんな、手伝いさせちゃって」

「いいよ、お袋の手伝いで馴れてるから。
それにじっとしているのが苦手でさ」

「今度、お前んち遊びに行ってもいいか?」

「何にもないけどいつでも来いよ。
それこそ、お袋の作った飯でも食ってくか?」

「うん、食べたい食べたい」

「若!」

「・・・!?」

「今ピザ届きましたが、座敷に運んでいいですか?」

「俺が持っていくから、キッチンに持ってきてくれ」

「おっ、俺さっ、先に飲み物持っ・て行くよ。
・・・うわぁっ!」

「あっ、すまん潤。大丈夫だったか?」

「だっ、大丈夫・・です」 

「・・・?」


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