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知らない世界

第8章 打ち上げの日に

「潤、本当にありがとう。
お前のおかげだよ」

「何だよあらためて・・・
俺は何にもしてないよ。
お前自信が反省した、それだけだよ」

「クラスのみんなもだけど、うちのやつらも俺に対する緊張感がなくなったと言うか、学園祭に行きたいとか言い出したし、そのお陰で助けられたけどな」

「今すべて順調にきてるよな」

「最近は、櫻井の小言も聞かなくなったし」


ーガチャン!!ー


「あっ、ごめん・・・コップ落としちゃった」

「大丈夫か?ケガしてないか?」


俺の手を慌てて握るかず。


「全然大丈夫。コップ割れてないか?」

「割れてないから大丈夫。
よかった・・・ケガしてなくて」


手を握ったまま、俺の顔をじっと見つめる。


「あっ、ごめん・・・
手伝ってもらってケッ、ケガさせたら申し訳ないからさ。
また櫻井に何かしたのかって、叱られちゃうよ」

「俺が勝手に手伝ってるんだから、ケガしてもお前のせいじゃないし」


一通り片付けが終わった。


「じゃあ俺、そろそろ帰るわ」

「うん、ありがとう。
帰り危ないから、誰かに送らせるよ。
お~い・・・誰かいるか?」

「そんなこといいよ、1人で帰れるから」

「はいっ・・・若、何か用で」

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