夜空は百合の花を狂気的に愛す
第1章 ブドウ
そして他愛ない会話をしながら着いた学校
2人はそのまま職員室に行くようなのでそこまで案内してから私も自分のクラスに向かった。
教室に入るや否や、クラスメイト達が一気に私に押し寄せてきた
い、いったいなんだって言うの!?
「ユリ〜!!!なによ朝一緒に登校してたイケメンくんたちは!!!」
興奮しながら詰め寄ってくる私の親友の愛子。
どうやら他のみんなも質問は同じようだった
そ、そうよね…そこまで意識してなかったけどあの2人とてもカッコイイものね。そりゃ気になるか。
「実は…お母さんが再婚してその相手の人の連れ子の子達だよ。私と同い年だけど私の弟達ってこと」
「そうなのぉ!?あんなイケメン達と同じ家で暮らしてるってこと!??ちょっとちょっと良いの!?陽向!!」
「は!?な、なんで俺に言うんだよ!?」
いきなり愛子は私の近くにいたひーくんの背中を興奮気味に叩き出した
「本当だよ。なんでひーくんに言うのよ?」
「なんでって、陽向はユリのことが…「おい!!もうHR始まるぞ!!」
ひーくんの大きい声のおかげで愛子が何を言ったのか聞こえなかったけどどうせ愛子のことだからくだらないことでも言おうとしたんだろう。