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夜空は百合の花を狂気的に愛す

第1章 ブドウ


先生は2人を空いてる席に座らせると東雲が3人も増えて呼びずらいなぁなんて言って笑っていた。

た、たしかに…

そもそも学校は私たちが家族だってこと知ってるのよね?なのにこんな偶然に同じクラスになるとかあるのね


まぁどうでもいっかなんて思っていた私をあの双子が笑いながら見ていたことなんて塵も知るよしはなかった。













そしてあっという間に放課後になり、いつもなら全員すぐに帰るのに今日はみんな教室に残っていた


その理由はもちろんあの双子だ。


明るく誰にでもフレンドリーで親切な夜くんは持ち前のその愛想で既に男女問わずクラスの皆の人気者になっていた

空くんは人見知りで口下手なところが女の子の母性をくすぐるようで女子のみなさんに囲まれて可愛がられていた。


す、すごい…

今日転校してきたばかりなのにもう二人の周りに人がたくさんいる。さっきから放課後という事もあって他クラスの人達までちらちらとあの2人を見に来ているし…


なんていうか本当にすごい。

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