
夜空は百合の花を狂気的に愛す
第1章 ブドウ
関心しながら遠巻きに眺めているとわたしの横にひーくんが来た。
「あいつら、すごい人気だな。」
「本当だよね。まさか転校初日からこんな人気とは…さすがね」
「まぁあんなイケメンだし誰もほっとくわけないよな」
「うん。でもひーくんもイケメンよね」
「は!?」
ボッといきなり顔が真っ赤になるひーくん。
ひーくん昔から褒められるとすぐ照れちゃうんだから。
「嘘じゃないからね。幼馴染みの贔屓目なしで見てもひーくんって普通にイケメンよ」
きりっと切れ長の目に自然な茶髪の髪
身長も高くてバスケ部のエースってこともあって意外と筋肉あるし…
うん。イケメン。
「あ、あのなぁ、そーゆうお前だってけ、結構可愛い顔してんだぞ」
「ええ?幼馴染みだからってそんな気使わなくてもいいのに。私が自分の顔平凡以下だってことは自覚しているし…」
う…なんか自分で言ってへこんできたかも…
