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夜空は百合の花を狂気的に愛す

第2章 オトギリソウ

空がブランケットをめくり、ユリのキャミソールを上に捲る。

真っ白な肌に散らばる無数の赤

首筋に鎖骨に胸に背中に満遍なく散りばめられた赤を見て2人はうっとりとする。

今思い出しても身体がゾクゾクする。

ユリの何も知らない身体に手や舌を這わせれば、ビクビクと震えて泣きながら快感に身をよじる。あの姿を思い出すとまた身体が熱くなる。

「ユリってば性の知識全くないくせに凄く乱れるからエロいよね」

「ん、泣いてる顔も良かった」

「あ!やっぱ?俺達双子だねー。俺も泣かせたい訳じゃなかったとか言っといてユリの泣き顔見てめちゃくちゃ興奮したもん!」

悪魔のような会話をする2人の目は純粋そのものだった。

「…それにさぁユリ、イきそうになってたよね。キスと胸弄ってキスマつけられただけで。可愛いなあ。あんなに感じやすいなんてこれからが楽しみでしょうがないよ」

「…もうすぐ、だよ」

「うん。ユリが俺達に完全に心を許すまで待とう。俺達はユリの全てが欲しいんだから。」

そして2人はまたユリの身体に赤をつけた。

ナカヨシの証

否、彼等の独占欲と束縛の象徴である。

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