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夜空は百合の花を狂気的に愛す

第1章 ブドウ


「はい、ここが二人の部屋よ。隣は私の部屋だからもし困ったことがあったらいつでも聞きに来てね。」

「うん、ありがとう。
ほら、いい加減空も黙ってないでお礼ぐらい言えよ」

夜くんがほら!と後ろにいた空くんを前に出すと空くんはおどおどしながら

「えと…ユリ…ありがと…」

と少し顔を赤くしながらお礼をしてくれた。

「…っ…かっ可愛い!」


私は思わず空くんに抱き着いてしまった。

だ、だってだって可愛すぎる!
こんな照れながらのありがとうなんて本当に弟みたいで可愛い!


「ユリさん、そろそろ空を放してあげて…」


「あっご、ごめんなさい!!」


我に返って空くんから離れると空くんは真っ赤な顔をしていた。

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