夜空は百合の花を狂気的に愛す
第4章 ハボタン
「んっ…は、っ」
「ユリ…」
舌を絡ませながら、熱い声で私の名を呼ぶ彼に勘違いしそうになる。
私たちは姉弟なのに…
まるで恋人のように私の名を呼び、キスをする。
空くんに…いや、2人にとってこの行為は一体どんな意味があるの?
ぼうっとしながら考えていると空くんの手が太ももを撫でて下着越しに秘部に触れた。
昨日のことを思い出してびくっと身体を強ばらせる。
「ユリ…力、ぬいて」
「っや、も、恥ずか、しい」
「…可愛い。ユリ、大丈夫だから力を抜いて」
何が大丈夫なのよ…!
と心の中では悪態をつきながらも、キスをされると途端に力が入らなくなる自分の身体に恥ずかしくなる。
空くんの指が下着をズラして私の秘部に侵入した。
「あっ…!」
「ユリ、もう濡れてる」
「やあっ…ああっ…うあ」
ぐちゅぐちゅと嫌でも聞こえるその卑猥な音。
どうして私こんなに濡れているの?
生理的な涙を流しながら、天井を眺める。
その時、だった。
ガチャと部屋のドアが開いた音がした。
まさか…お母さんかお義父さん!?こんなところを見られたら私…!
「ユリ、大丈夫だよ」
「あ…え…、夜、くん?」
私が動揺していたからか、空くんが優しく声を掛けてきた。
よく見れば部屋に入ってきたのは夜くんだった。
「ただいまーって…まさかとは思ったけど1人で始めるなよ空。俺だってユリさんに触りたいんだから」
「…遅いのが悪い」
「しょうがないじゃん。早く帰りたかったのに離してくれないんだもん、あの女」
「知らないよ」
空くんが夜くんとの会話を終えると再び私の秘部に入っていた指が動き出した。
ひっと声が出て唇を噛む。
「…ふふ、ユリ、さっき親父達が帰ってきたと思ったでしょ?ココ、すごい締まってたよ」
「あぁ…ッ」
グリと中で指が蠢く。
「はあ〜じゃあ今日は俺こっちね。」
鞄を置いた夜くんが私の後ろに座って胸を揉む。