夜空は百合の花を狂気的に愛す
第4章 ハボタン
「あっあ、やっぁ…ああ!」
「ふふ…ユリさんこれでイくの2回目だよ。」
「やぁっ…」
ご飯を食べてお風呂から出れば、”愛し合う”。
それが私たちの日課だった。
前まではリビングのソファでしていたこの行為も気付けば私の部屋のベッドで行われている。
いつからだったか、
私はもう服を身につけることさえなく、生まれたままの姿だった。
夜くんの指が慣れたように私の秘部を蠢く。
その度に身体中に快感が走る。
「ユリ、何回もイけるようになって偉いね…」
耳元でそう囁きながら空くんが私の身体に赤をつけていく。
「最初はイったらすぐ気失っちゃってたもんねユリさん」
クスクスと厭らしく笑う夜くんから恥ずかしくて目を逸らす。
もう既に私の身体からひーくんの温もりは消えていた。
家に帰ってから2人に何かあった?と聞かれたけど何故か本能的に言ってはいけないと思ってひーくんとのことは隠してしまった。
別に…隠すことなんて、ないのに…私、どうして?
ぼうっとしながら天井を見つめる。
「ねえユリさん」
「ひううっ!?」
いきなりグリグリっと指を動かされて意識がハッとする。
「今日はユリさんにプレゼントがあるんだよ。ね、空」
「うん、これ」
一瞬空くんが私から離れて何かを取り出す。