夜空は百合の花を狂気的に愛す
第4章 ハボタン
それはピンクの丸いものだった。
じっと不思議そうに見つめる私に夜くんが目を細めながら言う。
「これね、ローターって言うんだよ。」
「ロー、ター…?」
「うん、そう。ユリさんをもっと気持ち良くするためのオモチャさ」
言われても何だか分からなくてただ私は空くんから夜くんに渡ったそのローターというものを眺めていた。
そしてその無機質な物が秘部に当てられたかと思えば、痺れるような快感が襲ってきた。
「っあああ!?」
「どう?気持ち良い?アハハ、ユリさん、まだ弱なのにイきそうなの?中が締め付けてきてるよ」
秘部に侵入したままの指が次第に動いていく。
「やっ…いや!やだ…お願っ…と、めて!」
余りの快感に忘れていた恐怖が戻ってくる。
これ以上されたら、頭がどうにかなってしまいそうで怖い…!
止めてと暴れる私の両手を空くんに優しく捕まれた。
「大丈夫だよ、気持ち良くなるだけだから」
「やっやああ!とめて…!」
この行為をしている時だけはいつもの優しい2人はいない。
私の声なんか無視して好き放題する。