テキストサイズ

夜空は百合の花を狂気的に愛す

第1章 ブドウ

---------双子SIDE

―――ガチャ


「…夜、もう寝てる」

「本当だ。鍵を掛けもしないで不用心だな~」


あろうことか双子はユリの部屋に堂々と入っていた。

双子はぐっすり寝ているユリに近づくとユリの綺麗なストレートの栗色の髪をさらりと撫でた。


「ねえ…夜、まだダメなんだよね…」

「まだダメだよ。それに空はさっきユリに抱き着いてもらってただろ?」

「うん…でも…



”足りないよ”」


するりと空がユリの白い頬を撫でる

「ユリの警戒が完全になくなれば、ずっと愛し合えるからそれまで我慢だよ空」

「…うん」

「それじゃ、俺たちも寝に行くか。

おやすみ、可愛いユリ」


そういいながら夜は軽くユリの唇にキスを落とした。

空も後に続くようにキスをすると、2人はユリの部屋から出て行った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ