僕は君を連れてゆく
第11章 ☆気象戦隊☆ARASHIレンジャー☆part3 合宿編
お昼ご飯は東山さんが作ったというおにぎりだった。
中身は梅干。
一人、二つ。
大野「ん?あん?」
松本「どした?」
櫻井「うぇ~」
「どうしたの?」
大野「おい!これ何入ってるんだよ‼すげぇ、不味いぞ!」
翔さんは目をウルウルさせている。
相葉さんは?
トイレへ駆け込んでいる。
松本「おれ、こっち食べんのやだな…」
「俺も…」
東山「ロシアンおにぎりだ!」
大野「ヒガシも食えっ!!!」
おにぎりを東山さんの口元に近づける大野さん。
俺たちはみんなで東山さんをおさえつけた。
東山「こんなの予定にないぞっ!」
櫻井「共に分かち合いましょう!!!」
大野「食え~‼」
東山「わかった!わかった!」
一口、おにぎりを食べた。
東山「まずっ!!!!!!」
相葉さんと同じでトイレへ駆け込んだ。
5人「アハハハハ!」
キャンプ場に来たみたいにはしゃいでしまった。
でも、とにかく楽しいんだ。
あんな辛かった酔いも冷めて…
お腹空いていたのに…
東山さんって見た目とちょっと違うな。
トイレから戻ってきた東山さんは涙を流していた。
東山「酸っぱかったな。」
結局、俺と潤くんはもう一つのおにぎりは食べなかった。
だって、東山さんは何を具にして入れたのか教えてくれないから。
怖くて食べれない。
東山「夕飯はお前らで作れよ。当番制にしてもいいし…そこらへんはまかせる。」
櫻井「じゃぁ、ババ抜きで決めようぜ!」
相葉「負けた人ってこと?」
松本「料理できる人がやった方がいいんじゃない?」
大野「俺、魚くらいしか捌けないな。」
櫻井「俺は…米を炊いたこともないです。」
四人「マジで?」
松本「翔さん抜きで決めよう!」
櫻井「えっー!!入れてよ!!」
顔はいいけど、どこが残念だよな。翔さんって。
大野さんが魚を捌くところ、見てみたいかも。
松本「じゃぁ、とりあず、メニューを決めてそれで料理作る人を決めて、残りのメンバーは買い物とかそうじとかに回るってのはどう?」
「それ、いいんじゃない?家事をみんなで分担してやるんでしょ。」
櫻井「それは、俺も入ってる?」
撫でた肩に磨きがかかったように見えた。