
僕は君を連れてゆく
第14章 おおきなかぶ
「強情だな!まったく!」
「まさきを呼びましょう。まさきぃ~‼手伝っておくれ。」
そうなんです。この夫婦に子供が3人いるのです。
(すっかりこの3人のことを、忘れていました。
すいません(笑))
「はーい!あっ、かぶだね。美味しそう。」
「よし、いくぞ!」
智じぃさんはかぶを引っ張ります。
翔ばぁさんは智じぃさんを引っ張ります。
まさきは翔ばぁさんを引っ張ります。
「うんとこしょ、どっこいょ!」
それでもかぶは抜けません。
「抜けないね?ずいぶんと大きいんじゃない?」
「かずなりを呼びましょう。」
「おーい!かずぅ!かずぅ!」
「手伝っておくれ!」
「なぁに?いま、忙しいんだけど…」
「かぶが抜けないんだよ。手伝っておくれ。」
「仕方ないなぁ~」
「よし!いくぞ!」
智じぃさんはかぶを引っ張ります。
翔ばぁさんは智じぃさんを引っ張ります。
まさきは翔ばぁさんを引っ張ります。
かずなりはまさきを引っ張ります。
「うんとこしょ、どっこいょ!」
それでも、かぶは抜けません。
