僕は君を連れてゆく
第14章 おおきなかぶ
「潤くん、呼ぼう!」
「あー手が痛い!」
「おじいさん、抜けませんね。」
みんな、疲れてきています。
「しかし、これを抜かないと町へ売りに行けない!」
そうです。
この家族はこのかぶを売りに行かないと夏に遊びに行くことができません。
「じゅーん!じゅーん!」
「手伝っておくれ。」
「はーい!」
智じぃさんはかぶを引っ張ります。
翔ばぁさんは智じぃさんを引っ張ります。
まさきは翔ばぁさんを引っ張ります。
かずなりはまさきを引っ張ります。
潤はかずなりを引っ張ります。
「「「うーん!うーん!」」」
「「「うんとこしょ、どっこいょ!」」」
スポンっ!!!!!!!!!!!
「わぁ~~~~~~!!!!!」
かぶが抜けました!
でも、それと同時にみんな飛ばされてしまいました。
「助けてぇ~‼」
「おじいさーん!」
「おばあさーん!」
すると、どこからか風が吹いてきて、5人は風に乗りました。
「あれ?なんか!」
「浮いてる!!!」
フワフワと優しい風が5人を包みます。
「かぶ、どうなったかな?」
「一緒に飛ばされちゃったんじゃない?」
「楽しいね。」
「俺!こわい!」
村を一周、フワフワと風に乗っています。