
僕は君を連れてゆく
第15章 会いたい
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今日はまさきの誕生日。
つまり、世の中的にはクリスマスイブなんだ。
まさかのクリスマスイブ生まれと聞いたときは、
笑わせてもらった。
太陽みたいな笑顔だから夏生まれかな?なんて思っていたから。
でも、クリスマスイブなんてみんなが誰かを幸せにしてあげたいと思う日に生まれてきたってことを考えるとまさきらしい。
帰りのHRが終わって帰りの支度をしていたら
大野さんが声をかけてきた。
「今日、相葉ちゃんのとこ行くの?」
「夜ね。まさきのお母さんがごちそう作って待ってるってよ。来るでしょ?」
「行くよ!でも、ちょっと、仕上げたいのあってさ…」
「なに?まだ、描くの?」
「この間の相葉ちゃんカッコよかったから絵にしたいなぁと思ってさ。」
「バスケしてる?えー!喜ぶんじゃない?」
「そうかな?」
「そうだよ!」
「じゃぁまたあとで!」
手を振って大野さんが教室から出ていった。
そのまま窓の方を見て何気なく下に目をやったら
先生が見えた。
「あっ…」
って声出ちゃってる…
そっと、教室を見回したらもう誰もいなかった。
窓を開けて覗きこんだら冷たい風が頬を滑る。
「さむっ!」
せんせいは…
頭は木や葉に隠れて見えないけれどあの腕時計は
先生のだ。
一緒にいるのは…生徒?
今日はまさきの誕生日。
つまり、世の中的にはクリスマスイブなんだ。
まさかのクリスマスイブ生まれと聞いたときは、
笑わせてもらった。
太陽みたいな笑顔だから夏生まれかな?なんて思っていたから。
でも、クリスマスイブなんてみんなが誰かを幸せにしてあげたいと思う日に生まれてきたってことを考えるとまさきらしい。
帰りのHRが終わって帰りの支度をしていたら
大野さんが声をかけてきた。
「今日、相葉ちゃんのとこ行くの?」
「夜ね。まさきのお母さんがごちそう作って待ってるってよ。来るでしょ?」
「行くよ!でも、ちょっと、仕上げたいのあってさ…」
「なに?まだ、描くの?」
「この間の相葉ちゃんカッコよかったから絵にしたいなぁと思ってさ。」
「バスケしてる?えー!喜ぶんじゃない?」
「そうかな?」
「そうだよ!」
「じゃぁまたあとで!」
手を振って大野さんが教室から出ていった。
そのまま窓の方を見て何気なく下に目をやったら
先生が見えた。
「あっ…」
って声出ちゃってる…
そっと、教室を見回したらもう誰もいなかった。
窓を開けて覗きこんだら冷たい風が頬を滑る。
「さむっ!」
せんせいは…
頭は木や葉に隠れて見えないけれどあの腕時計は
先生のだ。
一緒にいるのは…生徒?
