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僕は君を連れてゆく

第2章 クレーム対応術


「汚ねぇ…」

ナニがどうしたらこうなるんだ?

これは着たやつか?持ち上げたら下着だった。

「おぉ!」

翔さんのパンツ…

とりあえず洗濯だ!

カレーが食べたい‼というので材料を切って火にかけた。
野菜がやわらかくなるまで、脱ぎ散らかった服を拾い洗濯機を回した。

よくみると片付けようという気持ちはあるらしく収納はたくさんあるし、ファイルなどの収納グッズがあった。

「買って満足するタイプかな…」

本棚の一番上にある黒いファイルに目が止まった。

小さい脚立に足をかけてとった。

「何が入ってるんだろう?」

その中には今まで仕事で使用してきたであろう書類が入っていった。
プレゼン用の、商談用の。たくさんあっていくつも書き直しのあとや、追加の文章が殴り書きで書いてあった。

「すげぇな…マジで仕事できるんだ…」

最後のページに
―不平・不満は長引かせない。小さいところから芽を摘んでいけば大きな花になることはない―

そう書いてあった。


「やべっ!火つけたまま!」

カレー作り終わり、洗濯物を乾燥機にかける。

リビングに掃除機をかけた。

リビングは終わった…

「風呂入るよな…」

いつも、シャワーだけなんだ。前にそう言ってたけど…お湯に浸かる方が疲れもとれるし…

水回りの掃除もした。

風呂をため、乾燥をかけ終わった洗濯物を畳む。

時計に目をやる。

「まだかな…」

って…何言ってんだろ…新妻かっての…

翔さんのパンツ…

翔さんのパンツ…

翔さんの…

変態か…俺は…






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