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「…かずなりっ…」

身体中に舌を這わせて俺の名前を口にする。

触れたところが熱くて。
身体中が熱くて。
震える。

「…ぁ…、はぁ…」

こんな声を出していたのか…
自分の口から発せられる喘ぎ声に俺自身が煽られる。

「…んぅ、あぁ…じゅん…」

「…はっ…あ…」

潤の荒い息遣いと俺の喘ぎ声が重なる。

「そ、んな、強く…やっ…」

跡がついちゃうよ。

喘ぎすぎて喉がカラカラだ。

「…いい？」

少し余裕のない顔した潤が言う。

お尻の曲線に沿って潤の指が蕾にたどり着く。

俺は頷いた。

潤滑剤を垂らされベトベトになったところに指が一本入ってきた。

「…っつ…はぁ…」

どうやってその指を受け入れていたのか、力をどうやって抜くのか分からない。

「…きつ…」

ちゃんと、力を抜かなきゃ、
やめよう、って言われちゃう。
だけど、どうやって？考えれば考えるほど力が
入ってしまう。

「かず…かず…」

目をギュウっ閉じて歯を食いしばっていたら
優しい声と優しいキスが降ってきた。

そうっと目を開けたら、汗をかいてる潤がいて。
眉を下げて少し困ったような顔をしてる。

こんな情けない顔してるの久しぶりだ。

「痛い？辛いよな…」

俺の唇を食べちゃうんじゃないかと思うくらいのキスをして、力をなくした俺自身をそっと潤の手が包む。

「あぁ…んっ…」

「ゆっくり、息吐いて…」

「潤…やめないで…」

「泣かせてごめん…本当にごめん…」

もし、ここで出来なかったら、もう次はないかもしれない。
そう思った。

だから、どんなに、痛くても苦しくても弱音は吐きたくない。
それに、
これは俺への罰。
潤の心の痛み。


「…和也…目を開けて。俺を見ろ。」

また、優しいキスが降ってきた。