僕は君を連れてゆく
第40章 沼
合唱コンクール当日の朝
改札を出たとこでまっけんと会って一緒に歩いて教室に行った。
でも、そこで大野はクラスのみんなに囲まれていた。
「昨日、お前、男とキスしてたろ?」
「俺も見た~!大野ってホモなの??!!」
昨日の帰りだ。
見られてたんだ…
俺だ!と名乗りでるべきなのは分かってる。
でも、怖い。
見てるしか出来ない、どうしょうもない俺。
隣いたまっけんが俺の手を握ってきた。
「大野はホモー!」
大声で手を叩きながら数人の男子たちがゲラゲラと笑ってる。
それを取り囲む数人の女子も、やだー、とか気持ち悪い、とか言ってる。
なんで、こんなこと言われなきゃならないんだよ。
大野、なんか言えよ!
自分はただ黙ってるだけなのに何も言わない大野に腹を立てる、身勝手な俺。
「なに?なに?どうしたの?」
スッと俺から離れたまっけんが輪の中へ入っていった。
「まっけん、大野、ホモだぜ!男とキスしてたんだぜ!」
「キモくね?ヤバイよーそんなホモがピアノ弾くんだぜ!俺、歌えねぇよ~ 」
「キスしたら、ホモなの?」
「だって、そうじゃん!男だぜ?」
「WORLD WIDEに行こうぜ!」
と、大野の隣で唇を噛んで悔しそうにしてる岡田の腕を引いてまっけんは腕のなかへおさめた。
そして、
岡田の唇にチュッとキスをしたまっけん。
マジか?
キャーと女子の声。
うぉーと男子の声。
「キスだよ?大切な人とするんだ。君、チェリーboyだね?」
大野をからかった奴らにそう言いながらまた、岡田にキスをして、
「君も分かるよ。キスがどれだけ、素晴らしいか。」
固まる岡田の唇を塞ぎ、舌で唇をなぞっていく。
クチュと厭らしい音が教室に響く。
「Lovely 岡田くん♡」
「……」
岡田、腰抜かしてね?
「さぁ、次は?誰?」
まっけん、お前、マジですげぇー
岡田、御愁傷様
二人とも、ありがとう
改札を出たとこでまっけんと会って一緒に歩いて教室に行った。
でも、そこで大野はクラスのみんなに囲まれていた。
「昨日、お前、男とキスしてたろ?」
「俺も見た~!大野ってホモなの??!!」
昨日の帰りだ。
見られてたんだ…
俺だ!と名乗りでるべきなのは分かってる。
でも、怖い。
見てるしか出来ない、どうしょうもない俺。
隣いたまっけんが俺の手を握ってきた。
「大野はホモー!」
大声で手を叩きながら数人の男子たちがゲラゲラと笑ってる。
それを取り囲む数人の女子も、やだー、とか気持ち悪い、とか言ってる。
なんで、こんなこと言われなきゃならないんだよ。
大野、なんか言えよ!
自分はただ黙ってるだけなのに何も言わない大野に腹を立てる、身勝手な俺。
「なに?なに?どうしたの?」
スッと俺から離れたまっけんが輪の中へ入っていった。
「まっけん、大野、ホモだぜ!男とキスしてたんだぜ!」
「キモくね?ヤバイよーそんなホモがピアノ弾くんだぜ!俺、歌えねぇよ~ 」
「キスしたら、ホモなの?」
「だって、そうじゃん!男だぜ?」
「WORLD WIDEに行こうぜ!」
と、大野の隣で唇を噛んで悔しそうにしてる岡田の腕を引いてまっけんは腕のなかへおさめた。
そして、
岡田の唇にチュッとキスをしたまっけん。
マジか?
キャーと女子の声。
うぉーと男子の声。
「キスだよ?大切な人とするんだ。君、チェリーboyだね?」
大野をからかった奴らにそう言いながらまた、岡田にキスをして、
「君も分かるよ。キスがどれだけ、素晴らしいか。」
固まる岡田の唇を塞ぎ、舌で唇をなぞっていく。
クチュと厭らしい音が教室に響く。
「Lovely 岡田くん♡」
「……」
岡田、腰抜かしてね?
「さぁ、次は?誰?」
まっけん、お前、マジですげぇー
岡田、御愁傷様
二人とも、ありがとう