僕は君を連れてゆく
第40章 沼
こいつ、ちょっと変態だよな。
言い方っていうか、言葉のチョイスとか
ちょっとイカれてるよな…
「可愛い…とか、あ、言う、な…」
「大丈夫…、俺が全部するから…」
はぁはぁ、鼻息を荒くさせて野獣と化した大野に
蕾を弄られる。
一本だった指はいつの間にか三本も入りクニクニと拡げるように出たり、入ったりしてて。
入れられる感覚よりも、指を引き抜くときのほうがどうやら、俺は気持ちいいみたい。
「もぉ…お、おの…」
グチャリと俺の中に挿入ってくる。
「すご…あ、ぁ、あ、ぁ、ヤバい…」
体の奥の、奥に大野がいる。
男同士なのに繋がっている。
好きな人と繋がっている。
幸せに浸ろうと、目を閉じようとした…
が、
「…んぁ、っ、ん、あ、あぁ、あ、ん、っ…」
そんな暇も作らせてもらえず、大野は腰をガンガンに振ってきた。
「…うん、ふっ…」
「んっ、ヤバ、っっ…ん、あっ!」
俺、ハジメテなんだけどっ!
大野に好きなように揺さぶられて、頭の中も、体の中も大野でいっぱいになっていく。
「潤…うっ…」
俺の中で大野がイッた。
「ごめ…先にイッちゃった…」
「松本くん、まだ、だよね…」
グチュンと俺からでていった大野。
「っんぁ…」
俺のソレを口に咥えた。
「やだっ!それ!待てっ!あぁ…」
大野が俺のを咥えてる。
それだけで、もうでそう…
誰かにこんなことをしてもらうなんて、
もちろんハジメテで。
体の中心から頭の先、足の先まで大野に吸われてるような…
「ダメ…でるっ! 」
大野の口の中にだしてしまった。
一人でスル時もよりも、ずっとたくさんでた。
頭がボッーとして、全身が痺れてるような。
「松本くん…気持ちよかった?」
脱力している俺にまた、覆い被さってきた大野。
目を開けたら唇に白いのが…
「の、飲んだのかよ?」
「次は俺のも飲んでね…」
恥じらうように言った。
やっぱり、こいつ、変態だ…