僕は君を連れてゆく
第41章 理由
Jun
一息、つくのもつかの間。
鳴り響く、コール。
日々、命と向き合うと決めてなんとか踏ん張っている。
「もう、こんな時間か…」
気がつくとすでに14時だった。
昨日の晩から何も食べてない。
水分だけは取るように心がけてはいるが、さすがに限界だな。
食堂にはもう誰もいなかった。
食券を出したら、おばちゃんがいつも声をかけてくれる。
「松本先生!お疲れさま!」
かけそばにいなり寿司をトレーにのせた。
「はい、オマケね。」
と、プリンが。
「ありがとう。」
椅子をひいて座る。
「うぅーーー。」
かけそばよりも先にプリンを食べることにする。
「血糖値あげなきゃ。」
この食堂のプリンは栄養士さんたちの手作りで。
しっとりしてて、カラメルの苦味がプリンの甘さを引き立てていて。
「うまっ。」
評判がいい。
かけそばを啜りながらいなり寿司を食べて。
時計に目をやる。
午後はカンファレンスがあることを思い出した。
そういえば、この間の男の子。
どうかな?
渡海先生に引き渡した女性も気になる。
俺はなるべく入院患者さんの状態を知るために各病棟のカンファレンスに参加するようにしている。
自分で救命処置をした患者の状態を知るためであり
各病棟の受け入れ体制や、スタッフのモチベーションを知ることで自分自身の対応の改善点や救急の在り方、俺のモチベーションを保つ意味でもとても重要だからだ。
そして、木曜日はなにがなんでも出たい理由がある。
「木曜か。」
基本、仕事とプライベートは分けている。
木曜日は小児病棟のカンファレンスなんだ。
櫻井先生に会える。
一息、つくのもつかの間。
鳴り響く、コール。
日々、命と向き合うと決めてなんとか踏ん張っている。
「もう、こんな時間か…」
気がつくとすでに14時だった。
昨日の晩から何も食べてない。
水分だけは取るように心がけてはいるが、さすがに限界だな。
食堂にはもう誰もいなかった。
食券を出したら、おばちゃんがいつも声をかけてくれる。
「松本先生!お疲れさま!」
かけそばにいなり寿司をトレーにのせた。
「はい、オマケね。」
と、プリンが。
「ありがとう。」
椅子をひいて座る。
「うぅーーー。」
かけそばよりも先にプリンを食べることにする。
「血糖値あげなきゃ。」
この食堂のプリンは栄養士さんたちの手作りで。
しっとりしてて、カラメルの苦味がプリンの甘さを引き立てていて。
「うまっ。」
評判がいい。
かけそばを啜りながらいなり寿司を食べて。
時計に目をやる。
午後はカンファレンスがあることを思い出した。
そういえば、この間の男の子。
どうかな?
渡海先生に引き渡した女性も気になる。
俺はなるべく入院患者さんの状態を知るために各病棟のカンファレンスに参加するようにしている。
自分で救命処置をした患者の状態を知るためであり
各病棟の受け入れ体制や、スタッフのモチベーションを知ることで自分自身の対応の改善点や救急の在り方、俺のモチベーションを保つ意味でもとても重要だからだ。
そして、木曜日はなにがなんでも出たい理由がある。
「木曜か。」
基本、仕事とプライベートは分けている。
木曜日は小児病棟のカンファレンスなんだ。
櫻井先生に会える。